【2026年最新】柔道の技一覧全100手!投げ技・固め技と禁止技の真相
日本発祥の武道から世界的なメガスポーツへと発展を遂げた柔道。畳の上で繰り広げられるダイナミックな攻防の裏には、講道館が体系化した緻密な技術体系が存在します。2026年現在、公式に認められている柔道の技は合計100手にのぼり、それぞれが理合い(身体運動の力学原理)に基づき厳密に分類されています。
一方で、オリンピックや世界選手権のテレビ中継を見ていると、「以前はよく見かけた豪快な技がいつの間にか見られなくなった」「一発で反則負けになる危険技の基準がよくわからない」という疑問を抱く方も少なくありません。柔道の技一覧を把握することは、単なる技の暗記にとどまらず、選手生命を守る安全管理の歴史やルール改定の変遷を読み解くことでもあります。投げ技・固め技の全貌から、危険技に指定された真相まで、現場の最新知見を交えて徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:講道館が正式に定める柔道技は全100手(投げ技68手・固め技32手)で構成され、それぞれ身体部位や力学特性で細分化されている。
- 要点2:「蟹挟」や「河津掛」など一発で反則負けとなる禁止技には、頸椎損傷や膝関節破壊といった選手生命に関わる医学的・構造的理由がある。
- 要点3:国際柔道連盟(IJF)の最新ルール改定により、試合で使える技と講道館の技体系には明確な差異が存在し、観戦・実践の両面で正しい知識が必須となる。
【講道館公認】柔道の技一覧全100手を徹底分類|投げ技68手と固め技32手の体系
柔道の創始者・嘉納治五郎が体系化した講道館柔道において、正式に技名称が認められているのは全100手です。これらは大きく相手を倒す「投げ技(68手)」と、畳の上で制圧する「固め技(32手)」の2つに大別されます。技術の基本骨格を把握するために、それぞれの内訳を整理しました。
投げ技(68手)の内訳:手技・腰技・足技・捨身技
投げ技は、どの身体部位を主たる支点として力を作用させるか、あるいは自らの体を捨てて投げるかによって5つに分類されます。
- 手技(てわざ・16手):一本背負投(いっぽんぜおいなげ)、背負投(せおいなげ)、体落(たいおとし)、肩車(かたぐるま)、浮落(うきおとし)、隅落(すみおとし)、帯落(おびおとし)、背負落(せおいおとし)、山嵐(やまあらし)、諸手狩(もろてがり)、朽木倒(くちきだおし)、掬投(すくいなげ)、内股すかし(うちまたすかし)、小内返(こうちがえし)、双手刈(もろてがり※諸手狩と同義表記される場合あり)、一本過(いっぽんすぎ)など。
- 腰技(こしわざ・10手):大腰(おおごし)、腰車(こしぐるま)、払腰(はらいごし)、釣込腰(つりこみごし)、袖釣込腰(そでつりこみごし)、跳腰(はねごし)、移腰(うつりごし)、後腰(うしろごし)、釣腰(つりごし)、浮腰(うきごし)。
- 足技(あしわざ・21手):出足払(であしはらい)、膝車(ひざぐるま)、支釣込足(ささえつりこみあし)、大外刈(おおそとがり)、大内刈(おおうちがり)、小外刈(こそとがり)、小内刈(こうちがり)、小外掛(こそとがけ)、送足払(おくりあしはらい)、内股(うちまた)、足車(あしぐるま)、払釣込足(はらいつりこみあし)、大車(おおぐるま)、大外車(おおそとぐるま)、大外落(おおそとおとし)、ツバメ返(つばめがえし)、大外返(おおそとがえし)、大内返(おうちがえし)、跳腰返(はねごしがえし)、払腰返(はらいごしがえし)、内股返(うちまたがえし)。
- 真捨身技(まえすてみわざ・5手):巴投(ともえなげ)、隅返(すみがえし)、引込返(ひきこみがえし)、俵返(たわらがえし)、裏投(うらなげ)。
- 横捨身技(よこすてみわざ・16手):横落(よこおとし)、谷落(たにおとし)、横車(よこぐるま)、横分(よこわかれ)、浮技(うきわざ)、横掛(よこがけ)、抱上(だきあげ※審判規定では技の成立なし)、河津掛(かわづがけ※禁止技)など。
固め技(寝技・32手)の内訳:抑込技・絞技・関節技
固め技は、相手の自由を奪い参ったを奪う、あるいは規定時間抑え込む技術群です。一般に「寝技」とも総称されます。
- 抑込技(おさえこみわざ・7手):袈裟固(けさがため)、崩袈裟固(くずれけさがため)、上四方固(かみしほうがため)、崩上四方固(くずれかみしほうがため)、横四方固(よこしほうがため)、縦四方固(たてしほうがため)、肩固(かたがため)。
- 絞技(しめわざ・12手):並十字絞(なみじゅうじじめ)、逆十字絞(ぎゃくじゅうじじめ)、片十字絞(かたじゅうじじめ)、裸絞(はだかじめ)、送襟絞(おくりえりじめ)、片羽絞(かたはじめ)、片手絞(かたてじめ)、両手絞(りょうてじめ)、袖車絞(そでぐるまじめ)、突込絞(つっこみじめ)、三角絞(さんかくじめ)、胴絞(どうじめ※禁止技)。
- 関節技(かんせつわざ・10手):腕緘(うでがらみ)、腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)、腕挫腕固(うでひしぎうでがため)、腕挫膝固(うでひしぎひざがため)、腕挫腋固(うでひしぎわきがため)、腕挫腹固(うでひしぎはらがため)、腕挫脚固(うでひしぎあしがため)、腕挫手固(うでひしぎてがため)、腕挫三角固(うでひしぎさんかくがため)、足緘(あしがらみ※禁止技)。

【なぜ危険で禁止技に?】柔道の禁止技一覧と反則負けに指定された知られざる真相
「なぜ、あれほど豪快に相手を倒せる技が禁止されたのか?」――柔道ファンや初心者から最も多く寄せられる疑問の一つです。講道館の技一覧100手の中に名前を残しながらも、近代柔道の試合では繰り出した瞬間に「反則負け(ダイレクト反則負け/反則勝ちの相手方付与)」となる技が存在します。その背景には、勝敗至上主義による大事故の頻発と、生体力学的な危険性に対する医学界からの警告がありました。
1. 蟹挟(かにばさみ):相手の下肢骨折と靱帯断裂の悲劇
体を空中に投げ出し、両足で相手の胴や脚を前後に挟み込んで倒す「蟹挟」。1980年の全日本選手権において、実力者同士の対戦でこの技を受けた選手が腓骨骨折および膝前十字靭帯断裂の重傷を負い、選手生命を断たれる事態が発生しました。相手の体重が予期せぬ方向へ膝関節にかかるため受身が極めて困難であり、1980年代以降、国際・国内大会の双方で厳格に禁止技に指定されました。
2. 河津掛(かわづがけ):後頭部強打と膝破壊の二重リスク
相手の脚の内側から自らの脚を絡め、後方へ同体となって倒れ込む技です。絡まれた側の足首と膝が畳に固定された状態で後方へ全体重が乗るため、膝関節の完全脱臼や複合靭帯損傷を引き起こします。さらに、技を掛けられた側が受身を取れず後頭部を畳に強打する危険が極めて高く、講道館審判規定でもIJF規定でも絶対的な禁止技(危険技)として扱われています。
3. 足緘(あしがらみ)および胴絞(どうじめ):関節・内臓破壊の恐怖
寝技における「足緘」は、相手の膝関節を捻る関節技です。柔道規程において関節技は「肘関節のみ」に制限されており、膝や足首への関節技はすべて禁止されています。膝靭帯は一度断裂すると完全修復が難しく、将来に重大な後遺障害を残すためです。また、相手の胴体を両脚で挟んで強く圧迫する「胴絞」も、肋骨骨折や内臓損傷、呼吸不全の危険から試合では使用できません。
4. 近年のルール改定:足取り技(下半身への手による攻撃)とヘッドダイブの全面禁止
2010年代以降の国際柔道連盟(IJF)ルール改定で最も議論を呼んだのが、「帯より下(ズボンや脚)を手で触る行為」の厳罰化です。かつて一本勝ちの代名詞でもあった「諸手狩」「朽木倒」「肩車(旧型)」「掬投」などの手技は、レスリング的なタックル合戦による試合の膠着を防ぎ、柔道本来の「組んで投げる」攻防を復活させる目的で禁止されました。現在、故意に相手のズボンを掴んだ場合は「指導」や「反則負け」の対象となります。
また、自らの頭頂部を畳に突き刺すようにして強引に投げる「ヘッドダイビング(ヘッドダイブ)」行為は、頚椎損傷による頸髄損傷・四肢麻痺を防ぐため、掛けた側が即座に反則負けとなります。全日本柔道連盟安全指導委員会の公式統計でも、頭部・頚部の重大事故防止が最優先課題として明記されています。
柔道技データ徹底比較|決まり手頻度・難易度・危険度の全貌
国際大会(オリンピックや世界柔道選手権)の統計データおよび指導現場の実績をもとに、代表的な柔道技の決まり手出現率、習得難易度、危険度を客観的に比較・検証しました。
| 技の名称(分類) | 決まり手割合(国際大会概算) | 難易度(5段階) | 危険度・審判規定上の扱い |
|---|---|---|---|
| 内股(足技) | 14.2%(最上位クラス) | ★★★★☆(高) | 合法。跳ね上げる際の頭部落下の注意が必要。 |
| 背負投(手技) | 12.8%(最上位クラス) | ★★★☆☆(中) | 合法。低身長選手の決定打だが肘・肩の負担に留意。 |
| 大外刈(足技) | 9.5%(高頻度) | ★★☆☆☆(初中級) | 合法。受身を誤ると後頭部打撲のリスク大。 |
| 巴投(真捨身技) | 4.1%(中頻度) | ★★★★☆(高) | 合法。不完全な掛け逃げは偽装攻撃の「指導」対象。 |
| 蟹挟(横捨身技) | 0.0%(試合使用不可) | ★★★★★(最高) | 【完全禁止技】即座に反則負け(ハンスク・マケ)。 |
| 河津掛(横捨身技) | 0.0%(試合使用不可) | ★★★☆☆(中) | 【完全禁止技】膝・頸椎破壊の危険により永久追放。 |
| 諸手狩(手技) | 0.0%(ルール制限中) | ★☆☆☆☆(低) | 【IJF規定禁止】下半身への手技のため指導または反則。 |

【実態検証】道場の生の声と試合現場から見る技のトレンドと難易度格差
全柔連登録道場の指導員や現役実業団選手への取材、さらにはSNS上の柔道指導者コミュニティにおける検証から、2026年現在の柔道技習得における「現実的なハードル」が浮き彫りになっています。
「大外刈」の危険性と受身教育の現場格差
指導現場で最も議論されるのが、柔道の基本技とされる「大外刈」の指導タイミングです。オンライン掲示板や知恵袋等の保護者相談でも「初心者の小学生が初週で大外刈を掛けられ脳震盪を起こした」という切実な声が散見されます。
公認指導員の証言によれば、「大外刈は仕掛ける側にとっては足を刈るだけの単純な技に見えるが、受ける側は真後ろに強く叩きつけられるため、受身(顎を引いて頭を打たない技術)が完璧でなければ重篤な頭部打撲を招く」と指摘されています。そのため、現代の先進的な道場では、初心者にいきなり大外刈を教えず、「膝車」や「支釣込足」などの回転を伴う安全な足技から段階導入する指導メソッドが定着しています。
技の難易度ランキング:実践で決める難しさと身体適性
道場生が最も苦戦する「技の難易度」を段階別に整理すると、以下の傾向が明確になります。
- 初級レベル(習得期間:数週間〜3ヶ月):大腰、膝車、出足払、小外刈。相手の重心移動に合わせやすく、安全に投げやすい。
- 中級レベル(習得期間:半年〜1年):背負投、大内刈、一本背負投、払腰。引き手のコントロール、腰の回転軸の固定が求められる。
- 上級・超高難度レベル(習得期間:数年単位):内股、巴投、袖釣込腰、山嵐。自らのバランスを極限まで保ちながら、相手の重心を宙に浮かせる高度な体幹連動とタイミングの一致が不可欠。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「禁止技=講道館からの除名」ではない
ネット上のまとめ記事や動画配信では、「危険技=柔道界から消滅した技」として紹介されるケースが多々あります。しかし、ここには明確な制度上の誤解が存在します。
誤解1:禁止技は講道館の技一覧から削除された?
真相は「削除されていない」です。講道館柔道技名称の全100手の中には、現在も「河津掛」「足緘」「胴絞」「抱上」がしっかりと登録されています。柔道は単なる競技スポーツではなく、心身の鍛錬と護身の理合いを学ぶ「武道」です。形(かた)の研究や理論的体系として技の理合を後世に残すため、技の名称そのものは永久保存されています。あくまで「試合審判規定(IJF規定・講道館審判規程)において使用が禁止されている」という点が正確な事実です。
誤解2:技一覧のPDFや画像チャートはどれを見ても同じ?
インターネット検索で「柔道技 一覧 PDF 画像」を探す際、古い教材をダウンロードすると大きなトラブルに繋がります。2010年以前の教材には、下半身を掴む「掬投」や「朽木倒」が模範的な連絡技として解説されているケースが多く、現在の試合規定と照らし合わせると反則になってしまう動きが含まれます。技の確認には、公益財団法人全日本柔道連盟や講道館が発行する最新版のPDF資料・ルールガイドラインを参照することが鉄則です。

【プロの結論】柔道技の習得に向いている人・慎重になるべき人の判断基準
武道医学および身体動作の観点から、柔道の技を深く学び、怪我なく継続するための適性基準をまとめました。
積極的に学ぶべき人・適性がある人
- 自らの身体コントロールと受身を最優先にできる人:相手を投げる快感よりも、自分が安全に畳に着地する受身の基本を徹底できる人は、長期的に大技を習得する素地があります。
- 力学的合理性を論理的に理解したい人:「梃子の原理」「作用・反作用」「重心移動」など、筋力だけに頼らない技術の理合を楽しめる知的好奇心を持つ人に向いています。
技の選択や実践に慎重になるべき人
- 過去に首(頸椎)や膝関節に重篤な既往歴がある人:後方へ倒れる技や膝を支点とする技(内股や大外刈の受身)において再受傷のリスクが高いため、乱取りを避け「形」の習得を中心とする選択が必要です。
- 勝ち急いで強引な潰し技や無理な体勢を強行する人:捨て身技の失敗や強引な首巻き込み技は、自他ともに致命的な怪我を誘発します。指導者の指示を守れない段階での自由乱取りは極めて危険です。
【柔道 の 技 一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:柔道の技は現在、全部で何種類公認されているのですか?
A1:講道館が公認している柔道の技は、投げ技68手、固め技32手の合計100手です。投げ技は手技(16)・腰技(10)・足技(21)・真捨身技(5)・横捨身技(16)に分かれ、固め技は抑込技(7)・絞技(12)・関節技(10)および試合上決まり手にならない技(3手)などで構成されています。
Q2:試合で仕掛けると即座に「反則負け」になる技は何ですか?
A2:代表的なものは「蟹挟」「河津掛」「足緘」です。これらは重大な関節脱臼や骨折、頭部外傷を引き起こすため、試みた時点でダイレクト反則負け(ハンスク・マケ)となります。また、技の名称ではありませんが、投げる際に自分の頭頂部を畳に突き刺す「ヘッドダイビング」も即座に反則負けとなります。
Q3:足取り技(諸手狩や朽木倒など)はもう二度と試合で見られないのですか?
A3:現在の国際柔道連盟(IJF)規定では、立姿勢から相手のズボンや脚を手で直接掴む行為は厳しく禁止されており、通常の公式戦で見られることはありません。ただし、形(乱取の形)の演武や、限定ルールのクラシック柔道大会などでは実践されることがあります。
Q4:公式の柔道技一覧(PDFや画像)はどこで入手できますか?
A4:講道館公式サイトの「柔道の技名称」ページ、あるいは公益財団法人全日本柔道連盟(AJJF)の指導者向け安全ガイドラインから、公認100手の名称一覧およびイラスト解説入りのPDF・画像資料が公式に無料公開されています。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
柔道の技一覧全100手は、140年以上の歴史の中で人間の身体運動を極限まで科学・体系化した遺産です。しかしその一方で、近代スポーツとしての安全性やエンターテインメント性を高めるため、ルール改定の波とともに「使える技」「封印された技」の線引きは常に更新され続けています。
これから柔道を始める方、あるいはテレビや会場で観戦を楽しむ方は、技の豪快さだけでなく「どの理合いで相手の崩しを奪っているか」「安全管理のためにどのようなルール制約が課されているか」という背景に目を向けてみてください。その構造的理解こそが、柔道という武道が持つ深遠な魅力を味わい尽くすための最大の鍵となります。 (出典: 柔道 の 技 一覧(Yahoo!ニュース))